MENU

MEMBER LOGIN

レビュー

第4節 対ブルーズ (ブリスベン/サンコープ・スタジアム 観衆15,197人)


ライター 植松久隆 さん

2016年03月19日 in サンコープ・スタジアム

レッズ VS ブルーズ

ホームで今季初勝利を目指すレッズは、前節レベルズ相手に勝利のあと一歩まで迫ったフィフティーンがそのまま先発。結果、五郎丸は前節に続くリザーブ・スタート、戦況をベンチから見守ることになった。

前半10分、レッズの最大の弱点ディフェンスが早くも脆さを露呈する。相手ラインアウトからあっさり中央突破を許すと、そのままブルーズSOのイハイア・ウェストが中央にトライ。コンバージョンも難なく決まって、0-7とブルーズが先制。

しかし、監督交代以来、生まれ変わりつつあるレッズは引き下がらない。すぐに気を取り直したレッズに反攻のスイッチが入る。先制のトライを喫したわずか3分後の前半13分。相手キックをレッズWTBクリス・フェウアイ=ソウティアがキャッチ、そのまま独走して相手陣内の右奥にトライ。キック好調のSOジェイク・マッキンタイヤが難しい角度のコンバージョンを決め、7-7とゲームをあっさり振り出しに戻す。

しかし、今のレッズの最大の課題は”ディシプリン”。余りにも不要なペナルティを与えすぎる。その悪癖がこの夜も顔を出す。17分に、相手にPGを決められて、7-10と再び先行を許すと、その直後に相手SHのブリン・ホールにトライを許し、7-15と差を広げられる。
23分には、相手ボールをインターセプトしたSHニック・フリスビーが40mほど独走して見せ場をつくるも、相手の好ディフェンスにあってトライに至らず。28分には、マッキンタイヤが惜しいペナルティ外すなど、あと一歩のところでリードを広げられなレッズ。

ここで、波に乗れないチームを何とか踏みとどまらせたのは、五郎丸加入後、その刺激を受けたのか”キッキング開眼”のマッキンタイヤ。28分には惜しいところを外したものの、32分、38分と連続してPGを決めて、13-15と2点差まで詰め寄り、前半を折り返した。この接戦では、現況のレッズの唯一のポジティブな要素であるスクラムでのFW陣の頑張りがあった。そこにチーム全体がうまく呼応、負けられないホームでレッズが意地を見せた。

後半に入ってしばらくは膠着状態の試合。55分、ようやく試合が動いた。レッズWTBエト・ナブリが抜け出し、並走していたCTBサム・ケレヴィにボールが渡ってトライ。コンバージョンも決まり、20‐15と逆転したところで、スタジアムが大いに沸いた。
さらには、60分、再びWTBナブリが抜け出し、フリスビーが繋いで最後はマッキンタイヤがトライ。25-15と引き離しに掛かる。ここで、コンバージョンをマッキンタイヤが、まったく明後日の方向に大きく外しスタジアムがどよめいた。65分には、マッキンタイヤがPGを外すなど、疲れからか好調なはずのキックに陰りが見え、五郎丸出場の期待が大いに高まった。

ブルーズもこのままでは負けられないとばかりに残り10分を切る頃からレッズにプレッシャーを与え続ける。そして、迎えた74分。ブルーズのビリー・ガイトンが混戦から抜け出し、微妙な判定もビデオレフェリーでトライ。25-22と3点差に詰め寄る。78分、ここで、ブルーズのシオン・マフィレオがシンビン。万事休すと思われたが、ここでも諦めないブルーズが最後の猛攻。レッズがそのまま逃げ切れば今季初勝利というところで晒された連続攻撃に耐えきれず、最後の最後で犯したファール。サイレーンが鳴り響き、時間は80分を大きく回ったところでの痛恨のファールが、善戦のレッズから初勝利を掠め取った。PGで追いつかれたところで、ノーサイド。
25-25、レッズの指先に確かに引っ掛かっていたはずの今季初勝利はポロリとその指先からこぼれ落ちてしまった。

これで、レッズは開幕4戦未勝利。それでも、監督交代後の2戦で目に見えた良化が見られることから、試合後の会見でのマット・オコナー共同監督/バックス・コーチにも、さほど悲観的な様子は無い。「10点差を残り6分で追いつかれた結果は残念。勝つには何かが足りなかったということだが、選手はよくやった」と淡々と試合を振り返った。

五郎丸は、入念にストレッチを繰り返しながら出番を待ったが、残念ながら2戦連続で出場無し。オコナ―コーチは「ジェイク(・マッキンタイヤ)のキックも良かったし、グラウンドのフィフティーンが非常によくやっていて、全体的な試合の流れもこっちにあったので交代のタイミングが無かった」と五郎丸を起用しなかった理由について語った。

レッズは、次戦、3月27日(日)に開幕戦で敗れたワラタスとホームで対戦。今度こそ、チームの今季初勝利を目指す。

(ライター 植松久隆/19日・ブリスベン)
植松さん執筆の豪州のローカル紙
日豪プレスの五郎丸関連記事はこちらへ
http://nichigopress.jp/

※レビューの投稿には、
無料会員登録が必要です

レビュー投稿してみよう!
一覧に戻る


TOP