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レビュー

第5節 対 NSWワラタズ @サンコープ・スタジアム(17,247人)


ライター 植松久隆 さん

2016年03月27日 in サンコープ・スタジアム

レッズ VS ワラターズ

13-15 ● 五郎丸 後半73分より出場

 試合は、序盤からホームでの初勝利に燃えるレッズが主導権を握る。レッズは好調のスクラムで押し、ワラタズの連続ペナルティを誘発。13分、4度目のスクラムからのペナルティー・トライが認められ先制。ポスト下からのコンバージョンも難なく決まり、7-0。
 
 19分には、ワラタズが連続したラインブレイクでレッズ陣内に攻め込み、最後は豪代表FBイズラエル・ファラウがトライ、コンバージョン失敗で、7-5。
 
 ここから一進一退の攻防が続き、このまま前半終了かと思われた40分。ラックからのボールがワラタズFBファラウに渡るとレッズのディフェンスは付いていけずに、簡単にファラウにこの試合2つ目のトライを許す。このコンバージョンもSOバーナード・フォーリー(昨季TL、リコーでプレー)が再び外し、7-10 。アウェーのワラタズが3点リードで前半を折り返した。

 後半に入っても、逆転を狙うレッズと何とか差を広げたいワラタズの意地のぶつかり合いは続く。44分、レッズHOアンドリュー・レディーがイエローカードを受け、シンビンに。ここで畳みかけたいワラタズだが、レッズはそうはさせじと踏ん張りを見せ、逆に46分、50分と立て続けに相手反則からのPGを獲得。これらをキッカーのSOマッキンタイヤがきっちりと決め、13-12と逆転に成功。
 
 両者ががっぷり4つに組む拮抗した展開が続く試合がふたたび動いたのは、69分。レッズの反則からのPGをSOフォーリーが決め、13-15と試合をひっくり返す。
ここで、長い距離のPGを狙える五郎丸投入が予想される展開となったが、マット・オコナー、ニック・スタイルズ共同監督もファンのその期待に応えた。71分過ぎにお呼びが掛かり、ビブスを脱いだ五郎丸がスタンバイ。
 73分21秒、五郎丸はFBのポジションに入り、3試合ぶりの出場を果たした。その後のレッズは、ワラタズの攻撃に自陣に釘付けにされる展開が続き、五郎丸の見せ場となるシーンは訪れないまま、試合終了、13-15。

 またも一歩届かぬレッズは、これで開幕5戦勝ち無し。開幕以来続く、長いトンネルを抜けられない。しかし、長いトンネルを抜けた先の”光明”は確実に近づいている。試合後の五郎丸も「試合を重ねるごとに上り調子に来ている」と語るように、チーム状態は間違いなく上向いている。それでも、勝利へのあと一歩が届かないままに負けを重ねているのが現実。

 共同監督の両名が、そのもう一歩を突き抜けるための”何か”を欲するならば、その答えはベンチで出番を待つ「23番」が持っている。スタイルズが試合後に「最後はバタバタして、GOROが魔法のような決勝ゴールをPGで挙げるような機会を作り出せなかった」と語ったように、五郎丸の見せ場はゲームの展開に大きく左右される。しかし、「選手である以上は一分でも長く試合に出たい」と出場時間を強く欲する五郎丸ならば、もう少し長い時間プレーできさえすれば、その展開すら味方につけるのではないか。
 五郎丸が、チームの初勝利に必要な”何か”をグラウンドで体現するには、とにかく、もっと「プレータイム」が必要―その思いは、本人、ファン、メディアのすべて等しく共有している。
 1週休みを経ての次戦・ハイランダーズ戦(4月9日・ブリスベン)、チーム初勝利をグラウンドで祝う五郎丸を見たい、いや、見られると信じて待とう。

(ライター 植松久隆/27日・ブリスベン)
植松さん執筆の豪州のローカル紙
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http://nichigopress.jp/

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