MENU

MEMBER LOGIN

レビュー

第10節 対 チータース @サンコープ・スタジアム(14,419人)


ライター 植松久隆 さん

2016年04月30日 in サンコープ・スタジアム

レッズ VS チーターズ

 30-17 ○ 五郎丸 リザーブ 出場機会無し

 2週間の南アフリカ遠征を経て、3週ぶりのホーム・ゲームとなったレッズ。南アでの2連敗を忘れて、今季初勝利を上げたハイランダーズ戦に続くホーム2連勝を狙うレッズのこの日の相手はチーターズ。レッズにしてみれば、全体順位で一つ上のチータースは残りシーズンでの可能な限りの浮上を期する時には、何としても叩いておきたい相手。戦前の予想でもレッズ優勢が伝えられ、負けられない試合となった。

 試合開始直後、まずは、レッズ、チーターズの順で、それぞれ反則を与え合ってのPGの応酬。いずれのキックも決まり、3-3。5分には、先日、来季のレッズとの契約を発表して気分よく試合に臨んだツイが、豪快な突破でスタジアムを沸かせる。
 この日のレッズは、試合後にキャプテンのジェームス・スリッパーが「とにかく熱かった。
ボールが手につかない感じだった」と語ったように、ノックオンなどのハンドリング・ミスを多発。押し込みながらも、なかなか流れを引き込めない、イライラの募る展開。
 双方ともにチャンスを作り出せないまま、前半も終わりに近づいた38分。レッズの一瞬のスキを衝いて、チータースがトライ。コンバージョンも決まり、3-10とリード。
 そのまま前半が終わろうかというタイミングで、相手ボールのスクラムのボールがこぼれたところを、レッズNO8のカーティス・ブラウニングが持ち込んでトライ。ジェイク・マッキンタイヤも、そのコンバージョンをきっちりと決め、何とか10-10のタイに持ち込んで、前半終了。

 後半に入って、動きが見違えるように良くなったレッズ。
 46分、自陣からバックスが大きく展開。WTGのエト・ナブリが抜け出し、そこからCTBサム・ケレヴィ、最後はSHニック・フリスビーと繋いで、勝ち越しのトライ。コンバージョンも決まって、17-10とこの試合で、初めてリードする。
 52分には、相手反則で得たPGをマッキンタイヤが落ち着いて決めて、20-10とリードを広げた。ここで、一旦、試合は膠着状態に入るが、レッズは試合の流れを手放すことは無かった。63分、連続攻撃を重ねて、相手陣深くまでボールを運び、最後はフリスビーが軽やかなステップで切り込みトライ。フリスビーこの日2つ目のトライとコンバージョンで、27-10とチーターズを引き離す。点差がこの日最大の17点に開いたところで、五郎丸歩の交代出場の期待が高まるも、レッズ・コーチ陣は動かず。
 みすみす引き下がれないチーターズは、何とか劣勢を挽回しようと余力を振り絞る。70分、レッズFLのリアム・ギルがペナルティでシンビンに入ると、そこを逃すまいと、直後にWTGレイモンド・ルールのトライで、何とか食らいつく。コンバージョンも決まって、27-17と再び詰め寄ったが、チーターズの反撃もここまで。76分、マッキンタイヤが相手反則からのPGを決めて、30-17と引き離すとそのまま試合終了。レッズは、これで今季2勝目。残念ながら、五郎丸はプレー機会に恵まれなかった。

 この日の試合中、今季のレッズ・バックス陣の中で出色の動きを見せていたCTBケレヴィが右手首を痛め、途中退場。翌日の精密検査の結果、骨折が判明。最低でも3,4週間は戦列を離れる見込み。レッズは、この緊急事態を受けてのバックス陣再構築が急務となる。
 試合後の会見で、ニック・スタイルズ監督代行は、その対策を問われ、五郎丸を起用する布陣にも言及。次節以降は、カーマイケル・ハントが本人が一番望むCTBに入り、五郎丸がFBで先発という布陣が組まれるのか。それとも、今までどおりハントをFBに固定、そのほかの選手のやり繰りでケレヴィの穴を埋めるのかに注目が集まる。
 いずれにしても、次節以降の出場の可能性が上がった五郎丸は、その真価を問われることになるだけに、出場機会を得た際には、ポジション確保のためにもチャンスを確実に生かしていく必要がある。

 次節以降、2週間のNZ遠征に出るレッズ。次戦はクルセイダーズ(クライストチャーチ/6日)、その次にはハリケーンズ(ウェリントン/14日)と、いずれ劣らぬNZの強豪との対戦を控える。遠征から戻っての次のホームゲームは、21日のサンウルブズ戦となるだけに、五郎丸もNZ遠征の2戦で出来るだけ長いプレー時間を得て、調子を上げていきたいところだ。
 (ライター・植松久隆/ブリスベン)

※レビューの投稿には、
無料会員登録が必要です

レビュー投稿してみよう!
一覧に戻る


TOP